文化

■日本ベトナム大学生 意識調査

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■調査概要
■調査結果の概要
 1,調査結果の概要
 2,生活に対する満足度
 3,学生生活
 4,国際感覚
 5,経済
 6,日常生活
 7,環境問題
 8,教育
 9,文化交流
調査結果の概要
1、調査結果の概要

今回、日越両国で初めて、日本とベトナムの大学生を対象にした意識調査を行った。経済が成熟し、少子高齢化が進み国民の平均年齢が42歳という日本と、経済の発展途上にあり、国民の平均年齢が25歳以下という若いベトナムで、それぞれ両国の次代を担う大学生の意識にどのような違いがあるかを 41 問にわたって調査した。

調査全体を俯瞰すると、あらゆるものが発展途上にあるベトナムの大学生は、将来展望について日本の大学生よりも明るく、積極的に捉えている姿が見えてくる。また、将来への可能性に期待を寄せる志向が強い姿がみられ、勉強熱心で、自分に自信をもち、家族との絆が強いという姿が見えた。

一方、日本の大学生は、学ぶ姿勢、生活観などでは、現状重視型、安定志向が比較的強く、家族のつながりや、親子の関係などでは、ベトナムの大学生との差が出る結果となった。

両国共に、結婚観、結婚希望年齢、子供をもちたいかどうか、子供の数については、大きな差がなく、生活についてもしっかりと現実を見ているようだ。

環境問題については、日本の大学生が環境重視であるのに対し、ベトナムの大学生は環境と経済成長の比重に相違が見られる。

国際的なテーマである環境問題は、一定の経済力とそこへのキャッチアップのプロセスに重点の差があるようだ。

環境保全活動や環境対策面では両国の学生ともその重要性を認識して前向きに取り組む意向を示している。

国際交流、文化交流は、相互理解のために大切だとの認識で一致しているがベトナム側のほうがより積極的な回答を示している。文化交流で大切なこととしては、日本では相手の文化を理解するとしたのに、ベトナムでは、理解できなくても異なる部分は黙認しあうとする寛容さが現れている。

両国の大学生とも前向きで、言葉の違いも大きな障害ではないとしている。自国の文化については、日本は、歴史的建造物や和式風習に、ベトナムは、部族の伝統文化、穏やかな性格などを挙げていて、伝統を重んずることへの認識もある。日本は、着物、寿司、木造建築で、ベトナムは、アオザイ、フォー、背高で小さな住宅で代表的な文化を捉えている。

『参考』 :ベトナム側が日本語センターへの通学者という事情を考慮)

日本とベトナムが好対照をみせたのは、国際感覚あるいは経済面の設問に対する回答で、ベトナムが日本の存在を非常に強く意識し、日本をアジアの中で最も重要なパートナーとして認識している。これに対し、日本は、ベトナムへの理解が充分でなく、戦略的パートナーとしての将来を背負って立つ大学生らにより友好の架け橋を願うところでもある。

2、生活に対する満足度

両国ともに生活に対する満足度は高いが、ベトナムの満足度が日本を上回った。日本 77 %、ベトナム 88 %であるが、ベトナムは、「大いに満足している」55 %( 日本11% ) とその満足度が強く出ている。

自分の将来については、ベトナムは、98%明るい展望をもっているのに対し、日本では明るい展望をもつ学生は49%にとどまっている。

今最も重要だと思っていることについては、日本は「大いに勉強をして将来に悔いを残さない」21%、「スポーツ・趣味を楽しみたい」18 % といった現状重視型が比較的多かったのに対し、ベトナムは「良い会社に就職したい」23 % 、「将来のために外国語を覚えたり、留学したい」18 % といった、いわば将来志向が比較的多数を占めた。

3、学生生活

現在の大学への進学について日本は、「自分で選んだ」74%、ベトナム72 % であり、双方とも自らの選択を挙げていた。また「学校の先生からのアドバイスで」10%をあげているのに対し、ベトナムでは「両親の勧めで」16%が多く親子関係の一端を見た。

教科書以外の本や雑誌をどのくらい読んでいるかについては、本については日本が「月 0 冊」 36 %、「月 1 冊」 31 %の順に多かったのに対し、ベトナムの大学生は「月 3 冊以上」 38 %が最も多く、雑誌では、日本が「月 1 冊」 35 %であるのに対し、ベトナムは「月 3 冊以上」が 40 %となっており、日本の大学生の活字離れを示す結果となっている。

授業以外の勉強時間は日本の43%が「授業以外では全く勉強をしない」と回答しているのに対し、ベトナムの大学生は53%が「 8 時間以上」と答えており、ベトナム学生の勤勉さが表れたかたち。

好きなスポーツは、日本は、サッカー14%、バトミントン14%、野球13%、テニス13%と多様なのに対し、ベトナムは水泳24%とサッカー24%と上位を占めている。

テレビ視聴時間は、日本は、「 1 ~ 3 時間」 63 %、「全く見ない」 14 %としているのに比べ、ベトナムは、「 1 ~ 3 時間」 73 %、「 4 ~ 6 時間」 22 %とテレビとの時間は、概して長い。

自由に使える小遣いは、日本の月 3 万円以下が61%を占め、ベトナムは、50 万ドン ( 約 3.800 円 ) 以下が 66 %を占めている。

4、国際感覚

自分の国に何を望むか設問に対しては、日本は「研究・開発力」が 31 %と多く「芸術・文化」20 % 「経済力」19%の順。ベトナムは、「研究・開発力」1 7 %、「経済力」16%「自然環境」15%としている。

『参考』 :ベトナム側が日本語センターへの通学者という事情を考慮)
ベトナム側調査では、日本語学校で学んでいる大学生が多数であり、日・越の意識の差が大きく出る調査結果となった。
アジアの中で最も注目している国はどこかという設問に対し、日本の学生は中国35%とする回答が最も多く、日本15%、韓国10%と続き、ベトナムと答えたのは3%。一方、ベトナムは日本77%としており、中国10%と大きな差が出ている。
今後仲良くしていかなければならないアジアの国として日本は、「中国」57%、「韓国」19 % 、「インド」7%と続く。一方ベトナムは、「日本」71 % 、ついで「中国」19%とこれも大きな差が出た。
憧れている国については、日本の回答が非アジア諸国のフランス18%、アメリカ15%、オーストラリア12 % としているのに対し、ベトナムは、日本語を習う学生の立場からも圧倒的に日本70%、アメリカ11%、をあげている。④、⑤,⑦は、公表せず。

5、経済

女性の社会進出については、日本は、「もっと進出すべき」が53%と支持し。ベトナムでも、 87 %が女性の社会進出を支持している。

『参考』 :ベトナム側が日本語センター等への通学者という事情を考慮)
経済発展においてアジアの中の重要なパートナー国はどこかとの設問に対し、日本は61%が中国、インド 1 3 % 、韓国 9% 。ベトナムは3 % 。ベトナムは日本 42 %、中国 29 %の 2 ヶ国を重要なパートナーと認識している。
英語以外で重要な外国語は何かとの設問に対しても、日本は、中国語 53% と回答し、続いてフランス語13 % 。ベトナムは日本語71%、中国語20 % としている。

6、日常生活


将来両親と一緒に暮らすか(介護も伴う)どうかとの設問に対し、日本は、「両親の世話をしなければならないと思う」51%、としているのに対し、ベトナムは 97 %が「当然両親の世話をする」としており、日本よりも親子関係の絆の強さを感じさせる。

子供として「一番の親孝行は何かとの問い」については、日本は、「幸せな結婚をする」33%、「その他」33%、「いい会社に就職する」22 % をあげている。ベトナムは「親に仕送りをする」35%、「幸せな結婚をする」34 % が多く、親子の絆中で親孝行さがうかがえる。

結婚観については、結婚願望、結婚希望年齢とも両国に大差はなく、日本は、「結婚したい」 84 %、ベトナムは 77 %、結婚年齢は「 27 ~ 30 歳」が 4 0 % 、ベトナムは39 % 。

自分の子供を生み育てたいかについては、日本 77 %、ベトナム 91 %が、「はい」と答え、子供の数については「 1 ~2人」が75%、78%と両国ともに多数となった。

小遣いの使い途については、日本は、「趣味」、「食事」が共に28%、ベトナムは、「趣味」47%としている。

7、環境問題

日本の大学生は「経済発展より自然環境を守ることが重要である」44 % 、「できれば、経済発展より自然環境を守ってほしい」33 % で全体の77%に達し、成熟した社会環境化での環境重視の意見が強い。

ベトナムは、「できれば、経済発展を優先させてほしい」 2 6 % 、「自然環境を守ることより経済発展が重要である」7 % という経済優先の意見、「どちらともいえない」33 % 、「できれば、経済発展より自然環境を守ってほしい」16 % 「経済発展より自然環境をまもることが重要である」18 % という環境重視がそれぞれ3分の 1 に分散している。環境問題と経済発展大きな立場の違いがみえる。

環境保護活動に関しては、日本が87%、ベトナムが98%と何らかの環境保護活動を行っている。多かったのは、日本は「節電・節水などに心がけている」と「品物を大切に使うよう心がけている」が共に32 % 、ベトナムは「ごみを出さないように工夫をしている」と「節電・節水などに心がけている」が共に26 % 。

環境対策については、「自分たちの生活の中から」が日本 59 %、ベトナム 36 %。

環境保護対策は、日本は「生活の中でゴミの削減をする」34 % 、「資源のリサイクルを促進する」30 % 、「化石燃料を削減して大気汚染を削減する」26 % 。ベトナムは、「資源のリサイクルを促進する」23%、「生活の中でゴミの削減をする」23%、「化石燃料を削減して大気汚染を削減する」22%。

8、教育

塾に通った経験はベトナムが 97 %、日本は 90 %。日本では小中学校41%、高校、大学受験22 % の順に比率が低くなっていくのに対し、ベトナムでは逆に高等教育につれて高くなり「大学受験のために」が39 % と一番高い。

学校・塾以外の習い事については、日本は「過去にしていたが、現在はしていない」が68%。ベトナムは「習い事はしている」が65%と、大学でも習い事をしているのが3分の2にのぼる

小学校のときに好きだった教科は、日本は「体育」23%、「音楽、図画・工作」22 % が多く、ベトナムは「算数」25 % が多い。

ボランティア活動については、日本は、「興味はあるがしたことはない」33 % 、「過去ある」32 % 、「現在も実践している」16 % 。ベトナムは「興味はあるがしたことはない」が55%。

今の自分に自信をもっているかどうかとの問いについては、日本は、「どちらともいえない」34%、「自信がない」19%、「自信がある」8 % 。ベトナムは「どちらかといえば自信がある」47%、「自信がある」30%で77%が自信を持っている。

自分の人生をどのように送りたいかは、日本は「愛情豊かな家庭を作りたい」32%、「心身ともに健康な人生を送りたい」23%が多かった。ベトナムは、「経済的に豊かになりたい」26 % 、「世の中の人の役に立ちたい」26 % と社会進出に半数が期待している。

9、文化交流

文化交流が国際親善の役に立つかについては、日本は「大きく役立つ」58 % 、「ある程度役立つ」35%に対して、ベトナムは「大きく役立つ」80 % 、「ある程度役立つ」18%とほぼ全員が認めている。

それでは、学生自身が「文化交流にかかわりたいか」との問いには、日本は、「とてもある」26%、「ある程度ある」42 % で3分の 2 が肯定している。ベトナムは、「とてもある」67%、「ある程度ある」29 % と96 % がかかわりを求めている。

文化交流で何が大切かは、日本は、「相手の文化を理解する」64 % 、「理解できなくても異なる部分は互いに黙認しあう」18 % 。ベトナムは、「理解できなくても異なる部分は互いに黙認しあう」46 % 、「相手の文化を理解する」20%と順序が逆転し、相互理解の対応が異なる。

文化交流で言葉の違いが障害になるかについては、日本は、「多少の障害にはなるが、言葉以外でもある程度は伝えられる」62%、ベトナムは、56%。「言葉は、カタコトでも大きな障害にはならない」13%、19%と両国共に言葉の壁に寛容である。

自国の文化として語れるものとしては、日本は、「礼儀・作法、和の文化」37%「歴史的建造物」36%「アニメ・コミックなど」13%、「和食」12%と続く。

ベトナムは、「部族の伝統文化」43%、「性格が穏やか」31%、「人を大切にする」17%、「豊かな食生活」10%と続く。

自国の文化の衣・食・住で代表するものとして ( 有効回答数比 )
日本の大学生は、

衣: 和風着物  65%
  浴衣 25%
  新ファッション 9%
  その他 1%
食: 寿司 36%
  和食 31%
  味噌・味噌汁 26%
  その他 5%
  ファーストフード 1%
住: 和風建築  57%
  木造建築  35%
  高層住宅 7%
  その他 1%
  ファーストフード 1%

ベトナムの大学生は、

衣: アオザイ 94%
  スーツ 3%
  肌を露出しない 1%
  中国風の服 1%
食: フォー 78%
  バイリン、チャオ等
伝統的な食べ物
17%
  色々な漬物 1%
住: 背高で小さい住宅  41%
  複数家族同居住宅 38%
  高床式住宅 21%
  その他 1%
  ファーストフード 1%

以上

尚、同調査の速報版(単純集計・分析)は12/15に完成致します。ご希望の方は、下記の要領でお申込みください。
「2007年 日本・ベトナム大学生意識調査報告書」
~日本・ベトナムの大学生各500名対象~
速報版
財団法人 日本・ベトナム文化交流協会
頒価 2000円
(送料込み)
お申込み方法:info@jvca.or.jp まで必要事項(氏名・電話番号・送付先)をお知らせください。

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