設立趣意書

日本国とベトナム社会主義共和国はともに南北に長い国土を有し、米の食文化や水田文化、豊かで多彩な伝統文化など、共通点がたくさんあります。歴史的にも親しい関係にあった両国はさまざまな分野で交流を重ねてきましたが、不幸にして戦争という過酷な状況のもと、交流は中断を余儀なくされました。

1989年、俳優杉良太郎氏(元理事長)が文化の交流と相互理解をテーマに、ハノイ市でチャリティーイベントを開催し、日本とベトナム国の文化交流の緒に着きました。施設や学校を訪問し、福祉活動を活発に取り組んだことが評価を受け、当時のド・ムオイ首相との間で日本・ベトナム両国の文化交流協会の設立が合意されました。

日本とベトナムの文化交流を通じて両国と両国民の永遠の友情を確立し、世界の平和に貢献するとした趣意書に基づき、1991年の5月に「ベトナム・日本文化交流協会」を、同年9月に「日本・ベトナム文化交流協会」が設立されました。そして活動の実績を重ねて1992年12月に「財団法人日本・ベトナム文化交流協会」として文部大臣から設立の許可を受け、その後制度移行に伴い2014年3月に内閣総理大臣から認可を得ました。教育、文化、スポーツ、音楽など幅広い交流を行うとともに、両国の明日に向けた活動を推進しています。

そして当財団は、2006年10月、新たに筒井豊春を理事長に迎え、同月開かれた安倍首相とズン首相との間で確認された「戦略的パ―トナー」として相互発展を目指す両国を、文化交流の側面からその役割を再構築し、より裾野の広い文化交流の発展を目指してまいります。