理事長あいさつ

筒井豊春理事長

長い歴史を持ち、独自の文化や、周りの国々やフランスからの影響が融合されたアジア随一の美の国ベトナムです。ベトナムの人はとても勤勉で純粋で美しい心を持っています、そして美しい世界遺産で溢れています。一歩足を踏み入れれば、誰もが魅了されてしまう国ベトナムです。

アセアン諸国の中で屈指の経済成長を続けるベトナムが新たなステージに向けて動き始めたように思います。
「ドイモイ政策」がスタートして30年が過ぎ、自国産業も育ち始め、外資依存型経済からの脱却の動きも急です。
私は過去かなりの頻度で、ビジネスマンとして、また日越友好支援の一環としてベトナム各地を訪れています。その度に、目覚ましく躍進する姿を見てきました。そもそも、日本とベトナムの文化交流の歴史は古く、奈良時代に東大寺大仏完成時の法要でベトナムの僧が舞楽を奉納したことに始まります。

私どもの財団の事業は、①文化交流支援事業、②教育支援事業、③医療人材育成支援事業を中心に活動しています。ベトナムの弦楽四重奏団のコンサートを開催や、由緒あるフランス建築のオペラハウスでのベトナム国立交響楽団コンサートなどの助成を行ってまいりました。
また昨年からは、日本内外の著名なピアニストやバイオリニスト、クラリネット奏者を伴い、ハノイの小中学校を回り、数千人の子供たちに「音楽の楽しさ」の啓蒙活動を始めました。経済発展を急ぐ余り、なおざりになり勝ちな文化・芸術復興のお手伝いです。私は、子供たちの好奇心に満ちた爛々と輝く眼差し、何でも学びとろうという姿を目の当たりにして感動をしました。
また教育支援事業としては、ヌイ・チュックの日本語学校の運営助成を継続して行っております。そして、昨年より「日本語スピーチ・コンテスト」も開催し、日本から各界の有識者を審査員としてお願いして、厳正な評価をしました。

日本に憧れ、日本語や文化を学び、日本に行きたい、働きたいという熱い気持ちがひしひしと伝わってきました。是非今年も継続開催していきたいと願っています。

更に、医療人材育成に向け、ダナンがん病院の医師たちを研修医として、日本の最先端医療技術を持つ大手病院への紹介などを行っております。昨年は消化器外科医、放射線治療医の二名を招き、3か所の済生会病院で研修を受けてもらいました。今後、ハノイのバクマイ病院、ホーチミン市立がん病院へと支援の輪を広げていきたいと考えています。
そして、昨今の日本の人手不足や高齢化社会の本格化を迎え、日本の経済社会をさせていくためには「外国人材の活用」が欠くことのできない要素となります。私たちも、「働きに行きたい国 JAPAN」への健全な枠組み作りに取り組んで行きたいと思います。

今後も、日本とベトナムの架け橋として微力ではありますが、力を注いでいく所存です。当財団の趣旨にご賛同される方々、また日越の文化交流と友好親善にご興味をお持ちの方々のご参加、ご協力をお待ち申し上げます。

2018年1月
一般財団法人 日本・ベトナム文化交流協会
理事長 筒井 豊春